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ストラルドブラグ予告台本NO.11

続き

セレス :ポジティブなふりしてるだけかもよ。

ガープ :フリでも立派なもんだ。

セレス :ネガティブなものを忘れようとしてるだけ・・・。

ガープ :誰だって忘れたいことはある。

セレス :そうね・・・。

ガープ :ああ。

セレス :大人ね、意外と。

ガープ :あのホルスよりか?

セレス :あの子・・・なぜ悲しまないのかしら?人が死んでも・・・。

ガープ :そう育てられたんだ・・・。周りの都合のいいように・・・。

マルス :そう、神の子の名のもとにな。


・現れるマルス。政府軍との戦いで負った傷を包帯で覆っている。

マルス :怒りや悲しみ、人間の持つ負の感情をすべて排除するように育てられている。

セレス :何故?何のためよ・・・

マルス :ホルスは、長く後継者に恵まれなかった法王ユピテルにようやく授かった子供
でな・・・。

・男の絶叫!そして赤子の鳴き声。【回想】
男を剣で殺し返り血を浴びたユピテルと赤子のホルスを抱いた母セメレー。

召使 :お許しください・・・お許しください・・・(息も絶え絶えに)

ユピテル :貴様!召使の分際でよくもこの私を謀ったな!

召使 :申し訳ございません・・・すべての咎はこの私にございます・・・どうかセメレ
ーは・・・(セメレーを庇う)

ユピテル :セメレーだと・・・貴様ごときが頭に乗るな!(突き刺す)

召使 :ユピテル猊下・・・お怒りは、私めの死でお納めください・・・(祈るように手を組み絶命)

ユピテル :セメレー貴様・・・この私を欺くとは・・・!

セメレー :申し訳ありません・・・!(ひたすらに泣き怯えている)どうか・・・この
子だけは・・・

ユピテル :本来女人禁制の法王の間にそなたを住まわせたのも、没落した田舎貴族の出身で、身の回りのことすら出来ないそなたを、私の従妹として預かったのも・・・

セメレー :お赦しください・・・

ユピテル :ましてやこの法王庁において妊娠だなどという不祥事を許したのも。すべては私とそなたとの間に芽生えた愛の結晶が川に流されることを不憫と考えての慈悲!それをそなたは!!

セメレー :ユピテル様・・・どうかお赦しください・・・

ユピテル :皆に祝福させたはずの愛しいわが子が・・・私の子でなかったとはな・・・。



続く

ストラルドブラグ | 21:04 | comments(5) | trackbacks(48)

ストラルドブラグ予告台本NO.11

ガープとセレス

ガープ :困ったもんだな、このクセは・・・。(構えを解く)

セレス :おかげで生き延びてきたんでしょ?

ガープ :ああ、おめおめとな。

セレス :生きるのは悪いことじゃないわ・・・。

ガープ :俺もそう思ってた・・・。

セレス :だから止めたんでしょ?戦うのを。

ガープ :そのはずだった。

セレス :え?

ガープ :だが・・・殺しちまった・・・。

セレス :・・・・・・。

ガープ :戦わなくても・・・。

セレス :あんたは・・・優しすぎるのよ・・・。

ガープ :いいや・・・俺は・・・死にたくないだけの卑怯者だ・・・。

セレス :誰でもそうよ・・・。

ガープ :そんなんじゃない・・・。俺は・・・俺は本当に怖い・・・。


・子供のように膝を抱えるガープ。

セレス :子供ね・・・あの子より・・・。

ガープ :ホルスか・・・。

セレス :ええ、あんたの方が全然。

ガープ :そうか?

セレス :はるかにね。

ガープ :・・・おまえは強いな。

セレス :そう?どこが?

ガープ :恐れを知らない。

セレス :そんなことないわよ。

ガープ :じゃ、何が怖い?

セレス :・・・立ち止まってしまうこと。

ガープ :ポジティブだな。



続く〜

ストラルドブラグ | 00:37 | comments(0) | trackbacks(0)

ストラルドブラグ予告台本NO10

ガープ :あんたは・・・何故ここで戦う?

ジェイナス :俺は・・・軍が嫌になってな。軍人であることが誇れない時代になってきただろ・・・ 命をかけて国を守った代償が人殺し扱いじゃ・・・やりきれなくもなるさ・・・
そんな時だ、マルスに出会ったのは・・・ マルスは俺を必要としてくれた。そしてミネルヴァも・・・ 軍人ではなかったマルスが、矛盾と戦う為に俺を必要としてくれたんだ。

ガープ :なんのための戦いだ・・・ ?

ジェイナス :法王ユピテルを・・・

ガープ :倒しても別の人間が法王になる・・・
確かに・・・どんな精錬潔白なものでも汚れていくのは早いからな・・・

ジェイナス :だからこそ聞きたい、お前は何故戦いに戻ってきた?

ガープ :・・・ ・・・。

・ジェイナスを探すミネルヴァの声がする。

ジェイナス :お前とは、話せそうな気がしたんだがな・・・

ガープ :・・・・・

・現れるセレス。驚いて盾を構えるガープ。殺気に満ち溢れている。

セレス :あたしよ。



続く〜

- | 02:44 | comments(0) | trackbacks(0)

ストラルドブラグ予告台本NO.9

〜プルート将軍〜

・ゆっくりと包囲する敵軍。ジェイナスも敵の手に。
ミネルヴァ:ジェイナス・・・。

ジェイナス:すまん・・・。

・敵将プルートが側近を伴い姿を現す。

プルート:さすがだなコギトエルゴスム、わが部隊は大戦時でもこれだけ兵を失ったことはなかった。

・プルートを見据えるガープ。

エリゴール:こんな所に身を潜めていたのか・・・ガープ。

マルス:ガープだと!?

ミネルヴァ:あんたが・・・大戦時ルクレチア政府軍の英雄と言われた・・・!

ジェイナス:魔将ガープ・・・

ガープ:プルート・・・貴様何故子供たちを巻き添えにした!

プルート:気安いな。今の私は将軍、貴様は脱走兵だ。

ニスロク:行方不明の貴様がコギトエルゴスムに加わっていたとはな・・・。

マルス:こいつはただの捕虜だ。

・マルスの足元を撃つエリゴール。

エリゴール :捕虜・・・?こいつにそんな価値はない。先の大戦でさんざん人を殺しまわったあげく・・・自分の命が惜しくなり脱走した臆病者だ。どこに姿をくらましていたかと思えば、コギトエルゴスムに加担していたとは。やはり人殺しの味が忘れられないか?

ガープ:違う!
プルート:虫のいい話だなガープ。下士官時代、貴様との模擬戦闘で破れ、その際に破壊されたこの左腕・・・俺はあの屈辱をバネに今日まで戦い抜いてきたというのに。

・ガープ、ガタガタと震え始める。

ガープ:止めろ・・・!

エリゴール:政府軍の双翼と言われた二人だったが、軍略に秀でるプルート様
と武力一辺倒のあんたとはいつも噛み合わなかった。

ニスロク :プルート将軍は、味方の被害を最小限にする軍略を学ぶことで指揮官としての地位を上げた… だが、貴様はいつも軍略を無視した無謀な突撃を繰り返し恩賞と勲章を独り占めした!

エリゴール :あんたはいつもそうだ・・・

ガープ :・・・ ・・・。

エリゴール :あんたが殺してきたのは敵兵だけではない。何人の兵があんたの隊の無茶な作戦に挑み死んでいった?その度にぬけぬけと生還したあんたを政府が英雄に仕立てたのは戦意高揚のためのプロパガンダにすぎん。

マルス :・・・・・・。



(続く〜)

- | 12:06 | comments(0) | trackbacks(0)

ストラルラルドブラグ予告台本no.8

ホルスと子供達〜


・あくる朝。寝ているガープとセレスを覗き込んでいるホルスと村の子供たち。貧相だが活気のある村の情景。

セレス:うわッ!!

ホルス:おはよう!

セレス:ホルス・・・。

ホルス:早く起きなよ、いい天気だよ。

セレス:元気ね、あんた。

エル:ねえねえ、名前は?

ガープ:こっちはセレスだ。

エレン:おじちゃんは?

ガープ:好きに呼んでくれ。

エミリオ:そうだな・・・うーん・・・。

ホルス:盾のおじさん!

エル:え?

ホルス:盾のおじさんだよ!

エレン:ヘンな名前!


・笑いながら逃げていく子供たち。

セレス:これが・・・テロの本拠地?

ガープ:都に住んでちゃわからんだろ。

セレス:え?

ガープ:ここに限ったことじゃない。豊かじゃないがみんな笑顔だ。


・ホルスと仲良くなる子供たち。

エル:ねえねえ、ホルス!

ホルス:えっと、君は?

エル:私はエル。

ホルス:エル!

エル:何して遊ぶ?

エミリオ:都では何がはやってんの?

ホルス:え?

エレン:教えてよホルス!

ホルス:・・・・・・。

エル:どうしたの?

ホルス:アソブって・・・どういうこと?

エレン:え?



続く…


ストラルドブラグ | 01:19 | comments(0) | trackbacks(0)

ストラルドブラグ予告台本no.7

(マルスとガープ)


マルス:(ガープに)おまえ、名は・・・?

ガープ:忘れちまった。

セレス:なわけないでしょ!

マルス:言いたくないなら構わん。だが、おまえは何故戦わん?

ガープ:戦ってたろ?

マルス:見くびるなよ。ありゃ守っただけだろ?

ガープ:・・・・・・。

マルス:殺す気はなかったろ?

ガープ:ああ。

マルス:何故だ?

ガープ:俺は死にたくない。ヤツらも同じはずだ。

マルス:臆病だな。

ガープ:ああ。

マルス:だが、俺もそうだ。臆病ゆえに戦う。じっとしているのが怖いんだなきっと。

ガープ:・・・・・・。

マルス:おまえがただもんじゃないことはわかる。だが今は聞かんよ。

ガープ:なぜだ?

マルス:聞いてもしゃべらんだろ?

・去るマルス。見送るガープ、微笑む。


続く

ストラルドブラグ | 00:18 | comments(0) | trackbacks(0)

ストラルドブラグ台本 no.6

 〜捕虜〜


・夜半のコギトエルゴスム本拠。ガープの盾を屋根にガープとセレス。

セレス:まったくひどい待遇ね。

ガープ:捕虜ってのは、そういうもんだ。

セレス:捕虜!?あたしが?

ガープ:ああ、殺されても文句はいえない状況だった。

セレス:そりゃ、そうだけど・・・。

ガープ:おかげで俺まで巻き添えだ。

セレス:あんたが勝手に戻ってくるからでしょ?

ガープ:・・・そうだ。

セレス:え?

ガープ:俺の勝手だったな。

・ガープを意識するセレス。

セレス:変わり者ね、あんた。

ガープ:そうか?

セレス:そうかって・・・(あきれて笑い)そうでしょ?

ガープ:笑うんだな。

セレス:そりゃ、笑うわよ。

ガープ:そうか。

セレス:そうかって、あんたは?

ガープ:笑ってるだろ?

セレス:それはにやけ顔。

ガープ:これじゃダメか?

セレス:ダメっていうか・・・ヘンよ。

ガープ:難しいな。

・セレス、ガープに興味を持つ。

セレス:あんた名前は?

ガープ:言わなきゃダメか?

セレス:言いたくないの?

ガープ:適当に付けてくれ。

セレス:適当って、あんたね・・・。

ガープ:おまえは?

セレス:え?

ガープ:おまえはなんて名だ?

セレス:適当に付けてよ。

ガープ:じゃセレスでどうだ?

セレス:昔の女の名前?

ガープ:そうだ、俺が最初に出会った女。

セレス:いい気はしないわね。

ガープ:おふくろの名だ。

セレス:え・・・?

ガープ:ヘンな名か?

セレス:ううん・・・。




〜続く〜

- | 02:16 | comments(0) | trackbacks(0)

ストラルドブラグ予告台本 no.5

(法王庁〜)


ユピテル:なんだと!?

伝令:申し訳ございません。

ユピテル:ではホルスがテロリストの手に落ちたと言うか!

伝令:は・・・。

ユピテル:神衛隊がついていながら、どういうことだ!?

・伝令を前に法王ユピテル、そこへゆらりと姿を現すメティス。

メティス:残念ながら彼らには情念が足りませんでした・・・。

ユピテル:情念・・・?

メティス:御意、命に代えてもホルス様をお守りしたいという情念が。

ユピテル:忠誠心・・・ということか?

メティス:忠誠心ほど信用できぬものはございません。それは自分に都合のいい飼い主に
対して媚びへつらう時の言い訳にすぎません。

ユピテル:確かに・・・。

メティス:されど情念はさにあらず。人間の本性の部分、本能と言っても過言ではございますまい。

ユピテル:武器の扱いに長けているだけでは・・・役に立たぬということか。

メティス:武力だけではありません。政治、経済、芸術・・・すべては情念の力なくして大成するものでありません。

ユピテル:なるほどな・・・では、私を動かしてきたのも・・・

メティス:情念に他なりません。




(続く)

ストラルドブラグ | 00:58 | comments(1) | trackbacks(0)

ストラルドブラグ予告台本 no.4

神衛隊:困りますな。

セレス:興味本位じゃないんです。私はフリーのカメラマンで・・・

神衛隊:ホルス様はお忍びでございます・・・。

セレス:いいじゃない。

ホルス:その人も仕事なんでしょ?僕なら構わないよ。

神衛隊:・・・・・・。

セレス:さすが神の子、話がわかるわ!一枚いいかしら?

神衛隊:無礼であるぞ!?

ホルス:いいよ。写真でしょ?どうせなら皆でとろう。

・ホルス神衛隊と肩を組みピースサインでニカッと笑う!

セレス:いい笑顔ね。じゃ失礼して・・・

・銃声!神衛隊が倒れる!他の神衛隊がホルスを取り囲む。現れるテロリスト達。

マルス:我らはコギトエルゴスム。神の子を貰い受けに来た。

セレス:コギトエルゴスム・・・!

神衛隊:テロリストめ・・・!

・神衛隊はローブから武器を取り出し応戦。

ミネルヴァ:武器を持った法王庁ね・・・。

・マルス、ミネルヴァを中心に神衛隊をかく乱して行く。ミネルヴァの背後に神衛隊が迫る。
銃声!遠くからロングバレルの銃を構えるジェイナス。

ジェイナス:油断しすぎだ、ミネルヴァ。

ミネルヴァ:高みの見物役に言われたくないね。

・ジェイナスも加わり、神衛隊が次々と倒されていく。必死で写真を撮るセレス。とどめをさされるも死なない神衛隊たち。

ジェイナス:こ、こいつら・・・!?

ミネルヴァ:防弾装備!?

マルス:いや、そんなんじゃないみたいだ・・・(ナイフを敵の体から抜く)

・神衛隊たちは顔色を失い、セレス、ホルスにも迫ってくる。

セレス:ちょ、ちょっとあんたたち・・・。

ホルス:だいじょうぶだよ。

・無言で迫る神衛隊。背後から急所を撃つミネルヴァ。

ミネルヴァ:手応えあり!これなら・・・

・ゆっくりと起き上がる神衛隊。

セレス:ど、どういうこと・・・!?

・ジェイナスも眉間を狙撃!だが歩みを止めない神衛隊。

ジェイナス:こいつら・・・!

マルス:不死身かよ!?

ストラルドブラグ | 01:45 | comments(0) | trackbacks(0)

ストラルドブラグ予告台本!! no.3

(ガープとセレスの旅路より〜)

セレス:ちょっと待ってよ!
ガープ:何度も言わせるな。
セレス:何を?
ガープ:ついてくるな。
セレス:ついてくわよ、何言ってんの?まだあたしの用事が済んでないでしょうが?
ガープ:・・・・・・
セレス:ねぇ、少しでいいから聞かせてよ、あんたなんで政府軍の特殊部隊なんかに追われてるのよ?
ガープ:・・・・・・(置いていこうとする)
セレス:ちょっ!あんた、こんな物騒なところに女一人置いていくつもり・・・!
ガープ:都合のいいことをいうな。
セレス:はあ?
ガープ:自分の意志で来たんだろ?
セレス:そりゃ、そうよ。
ガープ:なら、こういう時だけ女の弱さを盾にするな。
セレス:・・・・・・。
ガープ:どうした?
セレス:なんでもないわよ。
ガープ:ともかく俺と関わらん方がいい。
セレス:そうみたいだけど・・・ねぇ、少しだけ聞かせてよ?聞いたら行くからさ・・・
ガープ:聞かないほうが身のためだ。
セレス:そんなこといわれちゃ知りたくなるのが人情じゃない。ましてや、あたしは報道屋よ。

・ガープ、何かに気づく。

セレス:な、なに?また追っ手!?
ガープ:違うみたいだ。
セレス:(遠方を見る)あれは・・・法王庁ね。
ガープ:詳しいな。
セレス:あんた知らないの?
ガープ:・・・・・・
セレス:へぇ〜次期法王と呼ばれる神の子、ホルス様よ。
ガープ:ものものしい護衛だな。
セレス:法王庁神衛隊、ルクレチア全土の信者から腕利きを集めた護衛集団。


(続く〜)

ストラルドブラグ | 01:23 | comments(0) | trackbacks(0)